香港の後期イマージョンと中等学校のシステムであるバンドシステムを研究する。卒業生へのインタビューと現在の授業観察からアプローチすることを模索している。
1インタビュー
今回の3人のインタビューで共通していたことは,小学校の高学年自らが中等学校を選択するのは大変難しい(当たり前のことであるが,バンドシステムという制度を論文で読むだけでは,恥ずかしながらまったく思いが至らなかった)。EMIにするのか,CMIにするのかは,3人とも親がその意思決定をしていたと異口同音に語っていた。学校の成績が良ければ(バンド1)であれば,EMIを選ぶものでもないというケースがあった。彼は成績は良かったが,親に言われるままに,CMIにしたという。しかし,彼は,自分の子にはEMIを進めると言う。
2中学校3年生(フォーム3)の歴史クラス
第1世界大戦の歴史における列強が行ったことを生徒が班ごとにプレゼンテーションするという授業。EMIで行われていた授業である,Mixが使用されるのではと期待されていたが,観察することはできなかった)授業管理や学生指導の面で,2回ほど広東語でのやりとりがあったと思われるが)。先生のからのプレゼンテーションについての質問やコメントが多くみられた。それによって,第1世界大戦についてのポイントを振り返る,生徒の用いて資料について検証が足りないことを指摘していた。歴史の授業であるため,教師と生徒,生徒間で英語のやりとりがあまり多くみられることはなかった。